知っておきたい白内障手術のリスク

現在の白内障手術は技術の向上、機器の能力向上によって、とても安全な手術と言えます。

ただ、手術に対する不安で血圧が高くなったり、気分が悪くなる方もいらっしゃいます。

当院の白内障手術では目の局所への麻酔に加えて、眼内操作時には催眠導入剤を併用して、眠っている間に手術をしますので、恐怖心なく受けることができます

安全には万全を期していますが、それでも手術である以上、予期せぬ合併症などが起こる可能性があります。以下に主な手術中・手術後のリスクを挙げています。

 

術後の感染可能性

当院の白内障手術における切開創は、2.8mmととても小さいですが、稀にそこから細菌等が入り感染を起こすことがあります。その予防のため、術前5日前からの抗菌剤投薬と、通常のヨード剤による消毒操作に加え、オゾン水での消毒と手術終了直前の抗菌剤希釈液による眼内洗浄を行っています。その他術前術後に気を付けていただくことは詳細なパンフレットをご用意しておりますので参考になさってください。

 

眼圧上昇

術後眼圧があがる場合があります。一過性のもので、術後2~3日で下がります。場合により眼圧を下げるお薬を処方します。

 

嚢胞様黄斑浮腫(のうほうようおうはんふしゅ)

術後に網膜の中心部分(黄斑部)が腫れて、だんだん視力が落ちてしまうことがごく稀にあります。予防のお薬をお出ししますので、忘れずに点眼してください。

 

後発白内障

レンズを入れている袋(水晶体嚢)が濁ってくる場合があります。術後数ヶ月~数年で発症する可能性があります。視力が低下した場合は、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザーで中心部分の濁りを飛ばす痛みのない簡単な手術をおこないます。

 

眼内レンズ度数の変更

術後の目標度数は、超音波機器とレーザー機器を併用して精密に計測しますが、強度近視がある場合や白内障の混濁が強い場合に、稀に誤差が生じることがあります。ほとんどのケースでは通常眼鏡で矯正可能ですが、大きく誤差が出たときには、1週間以内に眼内レンズの入れ替え手術をおこなう場合があります。

 

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